日常

魔法の鏡

21日の木曜日。区役所で福祉特別乗車券のICカードを受け取った。これで、今までのように紙の臨時証を改札窓口で提示しなくてもよくなり便利になる。ウッキウキで早速パスケースを自動改札機にかざす。パスケースに入った複数枚のICカードが同時に反応し、エ…

てきちゃん嘘つき日記

嘘偽りは一切書いていない。だけど、書くかどうか悩んで、結局書かなかったことは多々ある。 例えば、9月の緊急事態宣言下、名古屋から本をわんさか運んで関西の古本市に出たこととか。その楽しげな様子や思いがけない出会いを書き残す気にならなかった。ス…

てきちゃん悶絶日記

ウィダーインゼリーや冷凍食品を買い物カゴに放り込む。必要だと思ってアイスノンと冷却シートも買う。さらに、大好きなクーリッシュと羊羹を大量に買う。これでいいだろう。 2回目のモデルナワクチン接種に臨む。前回に比べてあまり緊張していない。なんと…

二足歩行の秋

久々に部署の上司と電話して、手帳を取得したことや日記のことを話す。あれこれ近況を話しているうち、面白そうなプロジェクトの話を聞いて復職したくなってくる。ちょっと焦ったりもする。ゆっくりでいいからねと仰っていただき安堵する。最近は少し躁っぽ…

魔法の紙

夜、炭酸水が飲みたくなって自販機で買う。家に帰りポストを開くと区役所から封筒が届いていた。同じマンションに住む会社の後輩とエレベーターで一緒になるが、封筒をなるべく見られないように隠した。 キリッと喉を潤してから開封する。精神障害者保健福祉…

本当にあった怖い昼寝

最近、読み方は知らないけれども”Σ°))))∈”というアーティストにハマっている。モジュラーシンセのじゅわっとした温かみのある質感、そしてほんやりとした浮遊感のあるメロディの組み合わせが素敵だと感じる。彼らの曲をワイヤレスイヤホンで聴きながらゴロゴ…

さよならギャラクシー号

涼しい季節になったので、散歩がてら久々にスーパーへ行く。マイペースに自炊して美味しいものを食べよう。大好きな餃子や納豆を買いつつ精肉コーナーにやってきた。 並んだお肉を見て、何を食べようか考える。じっと眺めていると、鶏のぼんじりがボリューミ…

漂流生活にさよならを

日記を長らくサボってしまった。別に体調が悪い訳ではない。けれど、日記を書く気にあまりなれない。今度書こう、そう先延ばしにして1週間ほど経った。日記を書く気にならないことをとりあえず記録しておこう。 フリペが完成したとか、漂流日記があの書店さ…

失った真夏について

バスの後ろの座席に座ってぼんやり前方を見ていた。山吹色の手すりが縦横に伸びていて、フレームをいくつも生み出し、複数のレイヤーを構成しているように見える。視界の前方に、フレームのその先に、レイヤーの奥底に外が見える。 降り注ぐ日差しの中で、バ…

籠城計画

8月下旬にコロナワクチン接種の予約ができるようになった。ホームページを確認したところ近所の接種会場は予約枠が全部埋まっている。遠くの大規模接種会場もチェックするが、これもダメ。うーむ。 ワクチン打てるのかこれはと不安になる。社会から置き去り…

確かに立ち現れること

本・ひとしずくさんのとあるイベントにお誘いいただいた。イベントの内容は公式に告知されたら日記に書くとして、それに向けてあれこれ手を動かして準備している。 イベントの参加者である文芸ユニット「るるるるん」メンバーの3月クララさんや、詩人の犬飼…

納税記念日

泣く泣く銀行で住民税を納める。ものの数分で口座から8万円が飛んでいく。9月6日を納税記念日と制定し、めそめそしながらコメダでクリームソーダを注文する。自分で自分にがんばったで賞を授与する。 自分の機嫌は自分でとるとは言うけれど、機嫌をとろうと…

戻っていくこと

手帳取得に必要な書類を区役所へ提出した。こんなに元気だから必要の無いように少し感じたが、とりあえず申請してみる。1ヶ月弱待ってねとのこと。 今朝、コメダに行って本を読む。外を見たら雨が降っている。止んだら銀行で住民税を納めようと決めた。 全く…

どうしようもない生活

僕が無意識に持っている心理的な法則として、「大きければ大きい程、きっと重要なものだ」がある。危うく、その法則のせいで大損害を被るところであった。 自宅のシュレッダーが壊れていた。スイッチを入れてもうんともすんとも言わない。これでは郵便ポスト…

正体不明の人

9枚綴りで3,300円。これがコメダの前売り回数券。ドリンクだけでなくモーニングも付いてくるから素晴らしい。モーニングを食べてパソコンで作業したり、本の文字にかじりついたりしている。 あんまりにもコメダに行くものだから、席についたら店員さんに「ア…

部屋と爆発音

夕食後に読書をするようになった。三島由紀夫の『不道徳教育講座』、湯川秀樹の『詩と科学』、小林秀雄の『読書について』をパラレルに読む。飽きたら別の本に移り、また移る。移るたびに頭の中で怪奇!YesどんぐりRPGが「プレイヤーチェンジ......プレイヤー…

チャンス・タイム

届いたメールを見てもイマイチ実感が湧かない。ただ、口をあんぐりさせてパソコンの文字を見つめている。 てきちゃん漂流日記、ジュンク堂書店池袋本店さんでの販売が決まった。 池袋本店さんにはリトルプレスコーナーがあるのは知っていたけれど、どうやっ…

命名権

用事があって繁華街へやってきた。雨の降る中、居酒屋が連なっている通りを歩く。ふと、丸い看板を目にして立ち止まる。 「東京おでんラブストーリー」 そう書いていた。鈴木保奈美と織田裕二、おでん食ってたっけなあ。その字は軽やかな書体で控えめな大き…

獣肉と炭酸

前線のせいでずっと雨が降っている。気圧で身体がびよんとなっている。日がな一日家にいるのもどうかという気がして、頑張って近くのコメダまで歩いたりするものの、それが限界である。日に日にモーションがスローになっていくのがわかる。どんよりしている…

エゴ・リサーチ

今から書く内容はドン引かれることなのかもしれない。 てきちゃん漂流日記が発売されて以降、ぽつぽつと感想がネットにあがるようになった。Twitterで「てきちゃん漂流日記」と検索してエゴサーチをする。ここまでなら、まだ許されそうな気がする。 問題は、…

ディス・コミュニケーション

知らないことなので、まずはネットで調べてみよう。縦は最大396ピクセル、横は最大660ピクセルの寸法らしい。数値をメモする。 イラレで指定されたピクセル値どおりに枠を作る。枠の上部に僕の顔写真を置く。余った下の部分に適当な単語を書いて画像を出力す…

海底から

これまでの休職ライフを振り返ってみると、時にはマリアナ海溝に届くかのように沈み込んで、かと思えば猛ダッシュでエベレストに登っているようなイメージで日々を捉えていた。 真夏になって、強い日差しが海を干上がらせてしまった。新たに出現したマリアナ…

交差点の手前で

いつの間にか誕生日を迎えていた。御年27歳。 18歳の誕生日まではプレゼントが楽しみで、20歳になるまではお酒が早く飲みたいと逸る思いで、20歳になってしまったが最後、特に感慨深くもなくダラダラ酒を飲むようになった。ここ最近は、視界の先に三十路街道…

考察班

近所のお店へとことこ歩いて段ボールを買う。メッセージカードや納品書を書く。漂流日記を梱包する。郵便局へ段ボールを運んで出荷する。 こんな日々を送っている。自宅はひとり出版社と化していた。 そうそう、最近リリースされたオンラインゲーム『ポケモ…

家宅捜索

気づいたらオリンピックが始まっていた。開会式を見たいが、家にテレビが無い。スマホで見れるらしいが、面倒くさいので代わりにフジモテキイグチのSpotifyプレイリストを作成する。尼崎の古本市で音楽を流してよいと運営さんから許可が出た。30曲でぴったり…

さんすうのおじかん

カッターとホッチキスで本を作り始めた頃から、ある目標を定めていた。 古今東西の日記本が集まる下北沢「日記屋 月日」さんでの漂流日記の取り扱い。 日記を書き始めてから1年も経っていないが、日記本の晴れ舞台に立ってみたいという欲はやっぱりある。電…

書けない人

ON READINGの黒田さんから「漂流日記5冊持ってきて!」と連絡を頂く。まだサンプルをお渡ししていないのに納品の連絡がやってきた。 高松から帰ってきてちょっと休憩したら、漂流日記を梱包したりと準備する。水曜日、漂流日記とともに東山公園駅に向かう。…

テキイグチ・レポートⅢ

古本市当日の朝、ホテルを出て駅前のパン屋で朝ごはんを買って会場へ向かう。僕らのブースには長机と3つの椅子。これをお店に仕立てていく。 とりあえず、持ってきた箱などを積み上げて立体感を出す。平積みだけでなく、立てかけるようにして表紙をドンと見…

テキイグチ・レポートⅡ

高松港からシャトルバスで高松駅のホテルに向かう。荷物を置かせてもらいたいが、スタッフがいないのでエントランスの椅子に座ってぐうぐう眠る。 6時頃にスタッフ到着。荷物を置かせていただき、圧倒的質量から解放。リュックとトートバッグだけのるんるん…

テキイグチ・レポートⅠ

16日の朝、藤本さんから連絡が入る。どうやら、ここ最近お仕事を頑張りすぎたためか体調を崩してしまったらしい。コロナではないようだが(そもそもコロナの方から逃げていくと思われるが)、心配である。という訳で18日に高松市で開催される「海の見える一…