2020年の音楽ベスト10

好みが偏っているけれども今年も様々な楽曲を聴いた。少々気が早いかもしれないがどうせみんな明日からM-1、クリスマス、正月で僕の日記を見なさそう。なので今日くらい早口オタクになっても許される。決めるぞ!今年のベスト10!

 

10位:Eurasia dead spark / Moon In June

喋ったことはおそらく無いけれど、ボーカルのmihoさんのことは前から知っていた。スピッツSUPERCARが好きな女の子であったが、なんと知らない間にシューゲイザーバンドのボーカルになっていた!やったぜ。

今年ep『海鳴り』を発表しているが、どの曲も心が落ち着く。特に本曲は間奏のジュワーっとした雷鳴みたいなノイズとラストのサビがとても好き。とにかくライブ見たい。

 

9位:群青 / YOASOBI

冒頭を歌い切ってから唐突に始まるコーラスワークがどう考えても不自然に感じる。しかしラスサビまで聴くと、いいじゃんとなる。冒頭のコーラスワークはラスサビの盛り上がりを導く伏線と捉えればよいのであろうか。

 

8位:YDY / ゲスの極み乙女。

川谷絵音ではなくちゃんMARIがメインボーカルの曲。非常に淡々とした構成の中に、サビのノイジーなギターなど「おっ!」となる要素が散りばめられている。シンプルな全体に細かい要素の変化で色を付けていくような曲が好きなので、この曲大好き。5月に発表した『哀愁感ゾンビ』といい最近のゲスはグッとくる曲をバンバン発表している。

 

7位:パラグライド / 17歳とベルリンの壁

このバンドもシューゲイザーなのであるが、今年発表したアルバム『Abstract』からシンセサウンドを導入している。ノイズとキラキラしたシンセが絶妙なのである。シンセがいるシューゲイザーバンドは『死んだ僕の彼女』『溶けない名前』などがいるけれどもそれらとは異なる、最初から最後まで初志貫徹、ズキュンと突き進んでいく感があるのがこの曲である。

 

6位:Ham / ずっと真夜中でいいのに。

ラスサビ切なくて泣いちゃう。感情を抑えた歌い方の曲が従来の好みだったのですが、この曲は感情豊かだけどいいなと思う。

 

5位:Internet / Group2

とにかくサイケデリックで怪しい。2番のラップパートからサビに抜ける瞬間が本当にかっこいい。Youtubeに無かったのでサブスクなどでどうぞ。2年前の曲ですが『セレモニー』もめちゃ良いです。

 

4位:夢見る熱帯夜 / ポップしなないで

ラスサビの緩急の付け方が非常にうまい。それに尽きる。

 

3位:月世界旅行 / 電影と少年CQ

今年一番の問題作である。男女2人組アイドルユニットであり、歴代の映画をモチーフとした架空のサウンドトラックを歌うのがユニットである。この曲の何が問題なのか。ラスサビ以後に活動弁士(正体はアイドルグループである『少女閣下のインターナショナル』『ライムベリー』の元メンバー、現在声優の早坂七星)が突然現れて、1902年のサイレント映画月世界旅行』のストーリーをナレーションするのである。ライムベリーはラップアイドルなので滑舌・リズム感はピカイチなのだけれどもそれにしてもなんちゅう構成やねん。メンバー2人の話をしていないヤバいどうしよう。続きはまたの機会に。他の曲もめちゃくちゃ良いのですが、この曲は前代未聞でありランクイン。Youtubeに無かったのでサブスクで聴いて、なんなら買っちゃえ。別のめちゃ好きな曲貼り付けておきます。

 

2位:さんすうのこたえ / レトロな少女

中学時代にハマったものが後の人生の嗜好に大きく影響を与えるらしい。僕の場合は『相対性理論』の亡霊に取り憑かれている。相対性理論のテレ東を聴いた時の鳥肌、瞬間最大風速を経験して以降なかなかそれを上回る曲出会わなかったのであるが、ついにそんな曲を12年ぶりに見つけたのである!彼らも相対性理論のフォロワーであるらしいのだが、おそらく元ふぇのたすのヤマモトショウがプロデュースしていた頃のタルトタタン、メランコリック写楽なども吸収して見事自分たちの音楽に昇華できていると思う。相対性理論は「近未来のSFに巻き込まれる普通の女の子の日常」という感じがするが、レトロな少女はどちらかというとハイカラ感。キュインキュインなギターと甘い歌声のギャップがまーじでかっこかわいい。『恋の及第点』という曲の2番メロのギターもまじでかっこいい!痺れる!!最近は「この曲は好きだけど、あの曲はあんまりだなあ...」というのが多かったけれども、久々の全曲丸々推せるグループの登場である。

 

1位:終わりから(再録版) / SAKA-SAMA

コロナの影響であろうか、sora tob sakanaCY8ERなど様々なアイドルが今年は解散を発表した。ここで紹介するSAKA-SAMAも恐らく苦境に立たされている。SAKA-SAMAはメンバーの流動が非常にややこしいグループであり、Wikipediaを見てもよくわからない。最大で7人くらい在籍していたようであるが、2019年にリーダーの寿々木ここね以外全員脱退、今はサポートメンバーの朝倉みずほを加えて2人体制で活動している。メンバー脱退、そしてコロナ。辛い時期に違いない。そんなSAKA-SAMAが12月16日にニューアルバムをリリースした。2枚組28曲の狂気の核弾頭を。

メンバー・作曲陣ともに、どこにそんな余力が残っているんだという話である。再録曲、2020年にコツコツ配信リリースしたシングル、たくさんの新曲で28曲。もう作曲陣やスタッフ、そしてファンに愛されているとしか思えない。コロナ禍でなかなかファンに会えない時代だからこそぶち込む泥臭い核弾頭。アルバムのタイトルは『君が一番かっこいいじゃん』。あなたたちが一番かっこいいです。

このアルバムに収録されている『終わりから』が今年の1位である。この曲は元々SAKA-SAMAの代表曲であり、改めて再録したものである。この曲は聴いてると本当に消えて無くなってしまいたくなる。そのぐらい儚いドリーム・ポップである。(「Lo-Fiドリームポップ・アイドル」を名乗っているが、ドリーム・ポップはこの曲のみ。サイケデリック・ロックバンドの『Shinowa』提供の『光と陽炎』など様々なジャンルの曲がある。)

旧版はイントロや間奏でノイジーなギターが前面に出て、メンバーが歌い出すと後方に下がって残響で余白を埋める役割を果たしている。ところが今回の再録版はサビでもギターが前面にいて鮮明なのである。代わりにサビの頭でボーカルにリバーブとディレイを仕込み、本来ギターが担っていた役割を補完したりしている。結果としてノイジーなやかましさ・エモさと儚さを両立している。完璧なスイートスポットを彼らは発見したのである。

かつてPerfumeが全然売れてない頃にベストアルバムをリリースした時、ファンたちの間で解散するのではないかと騒然としたらしい(その直後ポリリズムで無事にブレイク)。2020年の終わりにとてつもない熱量をぶつけてきたSAKA-SAMAの翌年が逆に心配になってくる。推しは推せる時に推せ、彼らの熱量にきちんと対価を払おうとタワレコに行ったらCD置いてなかったのでブチギレである。サブスクで聴いて気になった方はぜひポチってください。

終わりから (旧版)/ SAKA-SAMA