テレパシー

朝7時に目を覚ましてラジオ体操をしてから本を読み進める。絶好調な体調と思いきや、しばらく経って気持ち悪くなり二度寝する。夢の中でもひどいめまいに苦しんでいた。ぐるぐる回って立ち上がることもできずへたりこんでいる。しかもめまいの中、フェリーで故郷に帰ろうとしている。夢の中くらい休ませてと思う。しばらく悶絶していた。まだまだ病気をコントロールできてないなと思い直した。

10時頃になんとか回復し、洗濯を済ませて近所の喫茶店で遅めの朝食とした。トーストを食べた後、さらにのんびり読書する。今読んでいる鈴木大拙の『禅とは何か』は、最初は知らない専門用語が出てくるのでついていくのが大変だったが、調べながら読み進めるとだんだん理解できるようになり今はスラスラ読めるようになった。これまで触れてこなかった内容の本は、最初はとっつきにくいけれどもやはり面白い。ゆったりとした時間の中で本が読めるのは幸福である。

 

茶店を出てスーパーマーケットに行こうと思ったら、交差点で車に轢かれそうになる。この街で車に轢かれそうになるのはもう何回目だろうか。

僕の育った大阪と今住んでいる街で、どうも車が右折するタイミングの間が違うようである。ボケとツッコミの間みたいなものか。この街では横断歩道を歩行者が歩いていようが、なりふり構わず右折車両がこちら目掛けて突っ込んでくる。日常茶飯事である。さらに最悪なのが、この街は曲がる時にウインカーを出さない車が結構いる。意味がわからない。他の車に対してテレパシーを送って運転している。大阪の車は運転が荒いけれどもウインカーを出してテレパシーに頼らない。今住んでいる街のテレパシーが全く読み取れない。岡山も同様の文化があり「ウインカーを出すのはダサい」と聞いたことがあるが勘弁してほしい。

初めてこの街にやってきて不動産屋で鍵をもらってワクワクしながら新居に向かう途中、車の正面衝突を目にしてこの街で生き延びることができるか不安になった(ドライバーはどちらも無傷で安心した)。あんなに車がスピンしているのは初めて見た。どうやら家の近所の交差点が交通事故多発地点らしい。夜に窓を開けて寝ていると、

ププー!

ゴツーン!

ピーポーピーポー

とよく聞こえてくる。みんな慣れっこなのだろうか。早くテレパシーを受信できるようになりたいと日々願う。