テキノクニヤ

朝からめまいがぐるぐるする。正午を超えても回り続けている。悪化しているがそういう日もあるさ。気づけば夕方、突っ伏してTwitterを見ていたら朗報が目に入った!

 

「本・ひとしずく 4月オープン(のはず)!」

 

愛知県瀬戸市の古本屋「本・ひとしずく」がついにオープンする!実は店主が知り合いである。本屋さんになりたいとおっしゃっていたが、ついに夢が叶ったのである!確か昨年11月にお会いした時は、古民家物件をリサーチ中とお聞きしたが、良い雰囲気の物件が見つかったようで僕も非常に嬉しい。

 

一昨年の古本市イベントでボランティアに参加した時にその方と意気投合した。古本市イベントが終わり同年秋、その方が企画された10日間限定古本屋「本・ひとしずく」にお誘いいただき、ブース出店者として参加させていただいた。紅葉が綺麗な瀬戸市岩屋堂公園にあるおしゃれな売店(だったかな)跡地が古本屋さんになる。店内には幅80cmほどの箱が10個ほど設けられており、箱のオーナーが持ってきた古本に好きな値段をつけて売るシステムである。僕も箱のオーナーというわけである。

これが自宅が本で飽和した積ん読人間のアジト「一人暮らしワンルーム古書店テキノクニヤ」の始まりである。テキノクニヤ、ロシア語っぽいが紀伊國屋書店のパクリである。

 

紅葉の綺麗な山奥で売れる本、全く見当がつかない。売っていい本、売ってはいけない本、一軍二軍と分けたくない。あれこれ悩み、山奥でお目にかかるのが不思議な変化球の本をたくさん並べた。するとびっくり、一番売れないと思っていた本が売れた。全部で560ページもある長尾謙一郎の漫画『クリームソーダシティ 完全版』が売れたというのである。ある男性のお客さんがやってきた時に「クリームソーダシティ!?なぜこんな所に伝説の作品が!?」そう言って即購入したらしい。分厚いクリームソーダシティを抱えてえっさほっさ山を下っていくと思うと面白い。しかし、クリームソーダシティは客寄せパンダのつもりで置いていたので、売れてしまい少しショック。でも買われた方がその面白さにどハマリしていただければ何より。

各本に値段と説明文を記載したスリップを挟んでいくのだけど、この説明文を考える作業がとにかく楽しい。どうしたらこの面白さをシンプルに伝えられるか、読みたくなっちゃうかを考える。時には適当すぎる説明文をあえて書く。とっても楽しい経験だった。

 

そして、今年4月オープン予定の「本 ひとしずく」では岩屋堂イベントと同様にテキノクニヤブースがございます!そろそろ何を並べるか作戦を練らなければ。

「本 ひとしずく」のツイートも600RTを超えており、やはり古本屋さんへの期待の声は大きい。僕たちの心はやっぱりアナログな出会い、セレンディピティ、そういう場を求めている。読書大好き人間として、店と客、面白さと興味がぶつかって化学反応する場にふさわしい選書を変化球を混じえつつする所存です。

 

クリームソーダシティ 完全版

クリームソーダシティ 完全版