地下の話

遠路はるばる銀座にやってきた。ここが銀座か。とりあえず地下街でお買い物をしようとするが、だだっ広くて迷子になりそうだ。ドラッグストアを見つけてあれこれ購入。店から出ると方角がよくわからなくなる。どっちから来たっけな。

大阪っ子は地上にいる時、北・東・南に山が見えて西が海の地形だから方角を瞬時に割り出せる。しかし、地下にいるとてんでダメになってしまう。大阪梅田の地下街、通称ウメダンジョンは地元出身の僕でも結構迷子になる。特に、東梅田と西梅田周辺。あの辺りは行くたびに地下街そのものが変わっている気がする。

大学生の時にウメダンジョンを散歩していたら、B1Fのビル間連絡通路とB2Fのディアモール大阪という地下街が立体交差していることに気づいて驚いた。地下街がそんな高度な形状をしているなんて考えたことがなかった。エスカレーターや階段で直に接続しておらず、B1Fの小窓からチラリと下を覗けるだけ。しょっちゅう付近で迷子になっていた理由を理解した。

銀座の地下をテクテク歩いて品川に着いた。近くに大聖堂が見える。大聖堂に入るとこれまたとても広い。あっちこっち散策していると、ハッと今何時?と気になった。スマホを見て正午。あちゃー。『真・女神転生メガテン)』をプレイして銀座や品川のマップで迷子になっていたら知らぬ間に午前が終わっていた。夢から覚めた気分だ。品川大聖堂の4Fに潜む悪魔使いをボコボコにしてからセーブして電源を切った。ここは相変わらず愛知県名古屋市

 

午後はそれなりにちゃんとしましょう。コンビニで原稿を印刷して製本していく。途中ホッチキスの針で負傷し血が付いちゃって1冊ボツになったが、とりあえず4冊完成。うち1冊を梱包してヤマト運輸に持っていく。そのまま散歩して本屋さんへ。気になっていた『Day to Day』と『午后のあくび1・2』を購入。

『午后のあくび』、めちゃめちゃ面白い。超ショートな短編集だけど、作者のふわりとした空想(妄想)が全部輝いている。それらが春夏秋冬の章にまとめられ、季節の移ろいと情景が見事に描かれながらピタッと着地している。一番好きな短編『船の図書館』に出てくる甲板が図書館になった船、高浜町フジモテキでできないかな。

愛蔵版 Day to Day

愛蔵版 Day to Day

  • 発売日: 2021/03/25
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 
午后のあくび

午后のあくび

 

 

今朝は『Day to Day』を読む。209組の作家・漫画家が2020年4月1日〜7月9日の日本を記録した物語集で、各日の小説・エッセイと漫画の短編が収録されている。コロナ禍の今を綴る・残す、ボリューミーでひしひしと熱量が伝わる本。4月9日まで読んだ。明日からは1日ずつ読む。1年前の作品を同じ歩幅で辿っていくのが楽しみ。

4月4日の吉川トリコの『知らない道を歩く』が良かった。どこか遠くへ行きたいけど、そう気軽に行けるもんでもない。だけど、知らない道を歩いただけで旅の中にいるような高揚感を得られる。わかります〜と共感しながら読んだ。その後の記憶がない。なんだか最近朝ずっと眠たくて布団に潜って、すやぁと記憶を無くす、1月頃のような症状になっている。鬱は状況に関わらず急にやってくるけど、なんだか背後から濡れた手で急に首を触れられるような、ヒヤッとドキッとするような、それに近しい感じがする。要は、「どうとでもなる」。

 

そういえば弟が無事大学生になり、札幌で一人暮らしを始めた。最近両親が札幌に行って家電や生活用品を買ったりしていた。母から連絡が来たが、大阪に負けず劣らずの大都会で驚いたとのことだった。地下街も広くてびっくりだそう。コロナ禍で最近は外出を控えていたので、久々に屋外で楽しい思い出ができたと言っていた。

僕が高校生の時、修学旅行の行き先が北海道で札幌にも行ったけど、確かに大通公園の辺りはとても都会だったのを覚えている。みんなでテレビ塔の前で写真を撮ったね。

 

目が覚めてからSwitchを取り出す。メガテンやるぞ。主人公逮捕・裁判後にぶち込まれたスガモプリズンからの脱獄を画策していたお昼頃、実家から荷物が届く。

 

北海道土産のマルセイバターサンドが入っている!!!大好物!!!

 

一緒に入っていたレトルトのスープカレーも、骨付き鶏がめちゃくちゃデカくて非常に美味!北海道、最高。

 

午後は古書店街に出かける。と言っても現在は2軒しかないらしい。その2軒でビビッとくるような本を探す。

結果、10冊も買ってしまった。両手に紙袋の荷物。安部公房の『第四間氷期』(日本で一番最初の長編SFと言われる)の初版など、魅力的な本だらけで安かったんです...写真集も500円だし...

『JAPAN UNDERGROUND』という地下空間の写真集も買った。また地下の話だ。

 

JAPAN UNDERGROUND

JAPAN UNDERGROUND

  • 発売日: 2000/08/01
  • メディア: 大型本