熱中と制御

毎日がGWのような生活をしている。だいたいごろ寝だが。

でも最近は目を覚ましてはいろいろと活動していた。熱中して気が付いたら日記の更新頻度もまばらになり、今から書くことも事後報告になっちゃった。まあ、いいや。

 

4月下旬、島田虎之介の漫画『ロボ・サピエンス前史』を読む。下巻のとある1コマを見てピストルの弾が頭に当たったような衝撃を受ける。「性」や「伝統」という題材・モチーフから予知するロボットとSFの未来世界。自分の脳内の凝り固まった固定観念が全てくだらないものに感じて吹き飛んでいく、描かれたイラスト1枚で人間の認識をコロッと変えていく、その感じがたまらなかった。

 

4月26日(月)、えっさほっさと漂流日記1巻を定規とカッター、ホッチキスで製本していく。5冊作成。紹介文を小さな白い紙に書く、これも5枚づつ書く。ビニール袋に本と紹介文を入れてテープで留める。1時間で5冊できあがり。もはや製本の妖怪と化しているが、未だにホッチキスでミスをすることが多い。紙が多すぎて針が曲がる。友人曰く、とっとと高性能のホッチキスを買えとのこと。でも、ホッチキスより本を買いたい。

 

4月27日(火)、瀬戸の「本・ひとしずく」さんに持っていく古本を本棚から探す。ゲリラ古書店フジモテキイグチのブースに置くのだが、最初は愛知に住んでいる僕の本だけが置かれる予定。関西に住む藤本さんといぐっちゃんに会うたびに本を回収して、愛知に持って帰ってブースに置く、これを繰り返して3人の個性が徐々に出るようにする。それを逆算すると、2人の本が違和感なく登場できるように、最初に僕が持っていく本はジャンルをバラバラにしたほうが良い気がする。科学、文学、サブカル、漫画、建築、いろいろな本を選び、値段を付けていく。

 

4月28日(水)、ひとしずくさんに本を持っていく。漂流日記にも値段シールを付けて平台に置く。「ついにおめえもお店の商品になったんだ」としみじみした気持ちになる。店主の田中さんの友人さんたちがお手伝いしているので、僕も混ざる。


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納品書をチェックしながら、段ボールに入った本の冊数が合っているか確認する。築100年の古民家で、ちゃぶ台に置かれた納品書をせっせとチェックしていく。朝ドラの舞台としてよく出てくる、昔の商家の生活を送っているような気になった。納品書を見るのがとても楽しい。世の中にはこんな本があるのかと、驚きと発見。「ノンタンってこんなに種類あるの!?」とか。一生飽きずにできるなこれは。

納品書をチェックし終えたら、今度は棚を組み立てて、本を棚に並べていく。田中さんとあれこれ相談しながらジャンル・並べる本・配置を決めていく。気づけばあっという間に夜。田中さんの友人さんがカップ麺を持ってきてくださったので、3人で食べる。上水道が店に繋がっていないので、ペットボトルのミネラルウォーターを電気ケトルで沸かして注ぐ。大学時代を思い出した。電車に揺られて家に帰る。

 

そして、眠る。

ここ最近は、処方された睡眠薬を飲んで布団に入る。睡眠薬を飲まないと、頭の中で思考が勝手に進み、複数人が同時に喋るので眠れない。しかし、睡眠薬の力を借りれば、複数人の会話がシャットアウトされて、僕のゆっくりとした独り言が淡々と続く。追いかけることができる。自分の思考を客観視できる。緩やかに曲がった1本の糸が紡がれて走っていくのを見るイメージ。恐れていた眠るまでの(眠れない)時間が、密かな楽しみになっている。静かな躁を手にしている。眠気に関与しない睡眠薬を日中に飲めば天才になれる気がしたが、それはドーピングである。それにしても睡眠薬は凄い奴だなあと思うのだが、依存するのもダメなのでいつかは手放さないといけないのだろうか。それとも、淡々と1日1錠飲み続けてこれからも騙し騙し生きていくのか。わからないことだらけだ。わかったと思ったら、わからないことが別に出てくるのがこの病気である。

 

4月29日(木)、ひとしずくさんプレオープン初日。いきなり漂流日記が2冊売れたらしい。意外と売れる???慌てて5冊追加で製本する。

 

5月2日(日)、ついにひとしずくさんがオープン!おめでとうございます!購入する本を選びつつ、棚に本を入れるのをお手伝いしたりする。だいたいどこにどの本があるのか覚える境地に入りだす。

スマホを見ると、会社の先輩たちからLINEが来ていて、尾張瀬戸駅前でワーイって感じのポーズをとっている写真が送られてくる。明治村に行くと言っていたはずだが、さては来るなこっちに。しばらくしたら、本当に来た。後輩が僕のブログを直近のものまで読んでいらっしゃる(ありがとうございます...!)とのことで、プレゼントしといてくださいと先輩に日記を買わせる。いくら先輩と同い年だからって、てきちゃん、あんたって人は。というか、社内で僕の日記はどこまで広まっているのだろうか。いよいよ規模感がわからなくなり、少し怖くなってくる。先輩たちは自分たちの好みの本を見るとすぐに「えちえちやん」「性癖に刺さる」と言うので、ここでは表現をちょっと変えてねと釘を刺す。僕もあれこれ本を探して8冊も買っちゃった。勢いが大事。幾何学・地図・哲学・漫画の本を中心に。いつも通りのジャンルになっちゃったかも。


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家に帰って早速読んでいると、ひとはこ本屋ブースで買った古本から謎のメモがはらりと落ちた。

「おれのことどう思ってるか?

だがしなんて、茶道ですね。

甘そ〜う!」

 

?????????????????

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5月3〜4日、ゴロゴロ読書タイム。フジモテキイグチのインスタで読書感想を書いていく(予定)。特に、漫画『don't like this』は「のめりこむ・何でも受け入れる」面白さをほのぼのした日常の中ではっきりと描いていて良かった。

don’t like this (トーチコミックス)

don’t like this (トーチコミックス)

 

 

 

5月5日(火)、お手伝いしに瀬戸へ向かう。乗り換えて栄町駅付近、コメダでモーニングを食べた直後、めまいに襲われる。2日連続でゴロゴロしたとはいえ、ちょっと疲れているか(高校の同級生に会うなど、他にもいろいろあった)。地下から直上の公園に出て、人がいないのを確認してマスクを外し、深呼吸する。

最近、なんとなくめまいのメカニズム・タイミングがわかり始めてきた。

①疲れが蓄積されているとき

②心拍数が高いとき(通常は毎分60回程度)

左腕のスマートウォッチを見ると心拍数が毎分100回を超えている。マスクをすると心拍数が上がるのが困ったところだ。福井県高浜町のフリマの時は、鼻だけマスクの外に出していたのでめまいに遭遇しなかったのかもしれない。都会、そして屋内でたっぷりと呼吸して心拍数を下げることは、このご時世、意外と難しくて困る。

ひとしずくさんに到着して、レジ打ちをする。iPadでレジ打ちもできるんだなあと驚く。金額・冊数入力して袋詰め。「ありがとうございます」か「ありがとうございました」か、意識しないと混ざる。割れた電球の修理とかもやってみる。やってみたら意外となんとかなる。瀬戸のアーティストさんたちと仲良くなっていく。友達の中野くんもやってきてのんびり本の話をする。いい休日。

『ロボ・サピエンス前史』の衝撃から、フェミニズムの本をちゃんと読んだほうがいいぞと思っていた。入門書を2冊購入。いつもと違うチョイス。この本たちの話はおいおいに。

 

めっちゃ動いたけど、意外と制御できているのか、この後にドカンとくるのか、全くわからない。でも、GWは超楽しかったですし、人生超楽しいと素直に思っています。

 

○本・ひとしずくさん

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