ノリと勢いの総力戦

東山公園のON READINGさんに遊びに行く。いつものように店主の黒田さんと話していると、てきちゃん漂流日記の今後へと話題が移った。手作業での製本に限界が近づいているので印刷屋の力を借りる予定というのは以前伝えていた。スモール・ステップでまずは50冊くらいですかねと話すと、「えっ300冊くらいじゃないの!?」というような反応をされ大変驚く。

 

脳裏に浮かぶは自宅に山積みの売れない在庫。

300!?

 

黒田さん曰く、あちこちに本を置いてもらおうと思ったらそれなりのロットの印刷になるし、出版社から出版された本に劣らないクオリティがゆくゆくは必要になってくるよとのこと。その通りだと思います...スモール・ステップでこれまで進めてきたが、クオリティのギャップが大きくて悩んでいたのです...

黒田さんの旦那さんが出版レーベル「ELVIS PRESS」を立ち上げていて、旦那さんにデザインお願いしても大丈夫だよと救いの手を差し伸べてくださる。ひょっこり現れる旦那さん。めちゃ優しそう。

しかし、何も知らないまま外注して、いつまで経っても外注していたら全く成長しないと思われる。一からやってみて、試行錯誤して、苦労して見えるものがあるはずである。それに、なんだか面白そうである。というわけで、なるべく自分で調べて手を動かして、ヤバくなったら旦那さんに相談する形で、本屋さんに置かれても全く遜色ない書籍版『てきちゃん漂流日記』を制作する企画を始めた。人間努力すればなんとかなるのである。ノリと勢いと頭と動かす手があればどうとでもなる。黒田さんが300冊印刷と仰っているのだから、それだけ手に取ってもらえる強度がある!そういうことにしとこ...

 

丸善でPC・デザイン関連の本をリサーチ。基本的なレイアウト・グラフィックデザインの本とAdobe Indesignの本を購入。家に帰ってIndesignの使い方を叩き込む。以前Indesignで論文を書いたことがあるのでいけそうな気がする。

紙面上に箱を置いて、その箱にテキストをドカドカ流し込んでいくイメージ。例えば日記のテキストデータを流しこもうと思うと、日付データ、タイトルデータ、本文データの3種類になる。記事数は82個。82×3で246個のテキストファイルを生成する必要がある。プログラミングができないので、人力でやる。目が疲れたが、勢いに任せて日記を246個のテキストファイルに分割した。

 

次に、本のサイズを考える。今までA5横書きだったが縦にすべきか...黒田さんから、B判は縦書きにフィットするとの有力情報。試しにB6判にしてみると、1行の文字数が40字程度で変な余白が無く読みやすい。B6判に決定。

 

さらに、本の余白や行間などの寸法を考える。本棚からB6判の本をかき集める。もはや家宅捜索。本に定規をあててマージン(天・地・小口・ノド)、フォントサイズ、行数、行間などをちまちまノートに記録。本文を中央から少し上に置いてやると軽やかな感じになることを学ぶ。逆に本文が下めだと重くて落ち着いた感じがする。めちゃめちゃ面白い!今まで気にしなかったところにそんな奥深さがあったとは...今までWordで作っていた漂流日記は文字すし詰めだったので、もっと読みやすくなるはず。

 

記録結果をもとに、今回作る漂流日記の各寸法を設定する。日付、タイトル、本文のフォント及びサイズも決めて、鬼の単調作業が開幕。予め配置した箱に246個のテキストファイルを流し込む。「てきちゃん、一体何者になるの...?」と頭の中で声が聞こえてくるが、気にせず流し込む。休憩を挟みつつ4時間かかって完了。さらにページ番号とタイトルを本文下に設ける。あー、っぽいですねー。本文だけで275ページ、結構ボリューミー。

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横になったアルファベットや半角数字を元に戻すような細かい修正作業が待ち構えている。それはまあとりあえず置いといて、明日は他にどんなページが必要か、どんな修正作業があるかを抜け漏れなくリストアップする。場所はもちろんコメダで。表紙ハードカバーに憧れるけど、お高いかなあ...