箱に溺れる

とうとう自宅に漂流日記が150冊も届く日になった。緊張してイマイチ眠れなかった。午前中に配達と指定したのだが、9時頃から度を超えてそわそわし始めて、トラックが来てないかとベランダから確認を繰り返す。外から物音がしたのでベランダへ出たら別のトラックだったり、工事の音だったり。もうベランダに出ないぞと心に決めて、Youtubeを見ながらゴロゴロしているとついにインターホンが鳴る。その時が来てしまった。

 

心臓バクバクで玄関を開ける。目の前に段ボール3箱。意外と大きくない。家が段ボールで埋まらないかと心配だったのでホッとする。

とりあえずリビングに箱をせっせと移動させる。本棚の最下部にあった本を移動させて空きスペースを作る。そこに段ボールを1箱入れて、戸を閉める。最初から無かったことに、見なかったことにする(横に除湿剤置かなきゃね)。これでリビングには2箱、100冊。まだ、なんとかなりそうな気がする。

 

恐る恐る箱を開けて1冊取り出してみる。296ページ、結構デカいぞ。カバー・表紙の印刷、大丈夫。カバーの上部・下部のグリッドの線幅がほんの少し異なるが、逆にメリハリがついているので良しとする。本文も確認。ページ数、OK。ページ番号を接合部の奥の方に隠す「隠しノンブル」をいくつかのページに施したので若干不安だったが、大丈夫だった。もうちょっと、ノド(奥側の空白)をもう3mmくらいとっても良かったかも。まあ、それは次作に反映。

写真の画質が悪いが、それはスマホのせい。ローファイで味があるということにする。物は言いよう。売れっ子作家になって一眼レフカメラを買おう。

文字化けなども特に見当たらず、奇跡のノーミスかもしれない。後々、致命的な文字化けが出てきたら、その時は笑ってそれも味だとごまかそう。

 

全身からこみ上げる達成感!昼間から酒をガブガブ飲みたくなるが我慢!

 

近くのお店で段ボールやビニール袋を買い、高松の古本市に向けて本を梱包する。キャリーケースに段ボールを入れて、周りの本が傷まないようにクシャクシャの紙を周りに置いて保護、これでOK。他にもいろいろ作業をして、結局、家の中にたくさん箱ができる。

BOOTHで通販の準備をする。といっても、事前に紹介文やタグの入力を済ませていたので、画像をアップロードするだけ。価格設定に悩むが1,800円にする。Adobeコメダ暮らしの費用で破産寸前なので強気に出る。というのは半ば嘘で、執筆や編集、装丁などを自分1人でやると、分業・大量印刷の進んだ業界に対してなかなか割高になってしまう。そのため、そっちのほうはあまり見ずに、書店のオンラインストアなどでリトルプレスの相場感を確認する。あれこれ見て考えて、1,800円にしてみた。神の見えざる手によって、次第に弱気になって1,500円などになるかもしれない。その時は、まあその時だわ。薄利多売にするには知名度・広告費が心許ない訳で、だからこそ戦略・閃きが介入する余地があり、それはそれで面白いフィールドではある。バーコードが付いていない本でどこまで勝負できるか、お楽しみに。

 

原稿のPDFデータができた段階で、水面下で書店さんと委託販売の交渉をしていた。その結果、現時点で東京・愛知・富山・大阪の書店さんでの委託販売及びイベント出展が決まった。意外となんとかなる。この調子で面白いことをし続けたいね。

 

てきちゃん漂流日記

https://booth.pm/ja/items/3087546


f:id:labotekichan:20210716091413j:image

f:id:labotekichan:20210716091424j:image


f:id:labotekichan:20210716091506j:image