考察班

近所のお店へとことこ歩いて段ボールを買う。メッセージカードや納品書を書く。漂流日記を梱包する。郵便局へ段ボールを運んで出荷する。

こんな日々を送っている。自宅はひとり出版社と化していた。

 

そうそう、最近リリースされたオンラインゲーム『ポケモンユナイト』にハマってしまった。ゲームで忙しく日記がなかなか書けない。早く尼崎の古本市のことを書きたいのだけど。1ゲームにかかる時間は10分。勝って嬉しいもう1ゲーム。負けて悔しいもう1ゲーム。デジタルで繰り返される終わりなき花いちもんめ。それでも日々着々とこなす様々なタスク。

 

コツコツと販売交渉を積み重ね、全国10店舗・イベントでの販売が確定する。中には、下北沢の本屋B&Bさんもいらっしゃる。超有名な本と酒の聖地(B&BはBook&Beerのこと)。本ができあがってから約2週間、いつの間にかとんでもないことになってしまった。スモールステップを心掛けていたのに、仕掛けられたトランポリンで数十段跳んでしまったような感じ。既に100冊近くを捌いており、印刷会社さんの倉庫に眠る残りの在庫を自宅に送ってもらうよう手配しないといけないか。

 

そうして、漂流日記は全国各地の書店の棚に置かれるようになった。Twitterエゴサーチをして、漂流日記の感想をこっそり見る。ありがたいお言葉ばかりで嬉しくなる。精進します...

感想を読んで、僕自身が気付かされることもある。例えば、自身の感じたことの記録でもあるけれど、文章に「てきちゃん」という人を観察しているような自身に対する距離感があって面白いらしい。要は、客観的に「てきちゃん」という人物について見つめていると。これまで、距離感をあまり意識してなかったと思う。

僕の中では「てきちゃん」を時に自身とは切り離したマスコットキャラクターとして描写しているような節がある。タケちゃんマンみたいな感じ? それとも、複数作品に同一キャラクターが登場する手塚治虫のスター・システムのような感じ? 「てきちゃんてきちゃん!」と皆から呼ばれ、いつの間にか愛知のゆるキャラ「てきちゃん」像が心のどこかにできたのだろうか。漂流日記でも文字を通して「てきちゃん」に語りかけることがあったよね。「てきちゃん」考察班の皆様、後はお任せします。

 

panpanyaさんの新刊『魚社会』が発売されたので読む。生産終了になったヤマザキパンの「カステラ風蒸しケーキ」を追い求め、研究を積み重ねて再現しようとする主人公の姿がなんとなく自分と重なる。好奇心とリサーチが大事。何回も言います。

 

会社の若手オンライン飲み会にひょっこり顔を出す。下北沢に住んでいる後輩が本屋B&BさんのTwitterをフォローしていたため、僕のアカウントがバレていた。もう、ネタツイができないわ。新入社員の皆さんと初めて喋る。先輩社員たちのあることないことを適当に教える。ぐふふ。

 

パッと見て僕は元気である。だけど、最近は睡眠も狂い始めてきて、絶好調確変ボーナスタイムが終わりそうな感じがする。おそらくこの1ヶ月は躁気味だったんだろうな。やろうと思えば何でもできる天才になっていた。天才が闊歩する舞台の幕が下りようとしている。でも、2月の躁と比較すれば、結構ぐっすり眠れていた。そして、自分の感情にあまり目を向けずに力を抜いてひた走ることができた。変な緊張はしていたが。

次の鬱でするべきことは、躁の期間で得た知見をゆっくり落ち着いてもぐもぐ噛み砕いて自分のものにする。そして、次のボーナスタイムで何をやらかすか妄想する。

沈下と炸裂を繰り返して、いつの間にか8月になっていた。