2021年の音楽ベスト10

2021年も終わりに近づいて、そろそろベスト10を決めようかとプレイリストとにらめっこしてました。今年は大豊作。50曲超の候補曲からなんとか10曲に絞り込みました。これで安心して年を越せますね。

 

参考までに、2020年のベスト10は以下のとおり。アイドル・シューゲイザーサイケデリックロックにグッと惹かれた年。


てきちゃん2020ベスト10 - playlist by ゲリラ古書店フジモテキイグチ | Spotify

 

【2021年のベスト10】

10位:PLAYER / パスピエ

高校生の頃からパスピエは好きです。ただ、曲によって大きく好き嫌いがあるのも確か。コード進行の詳しい話は無知なのですが、2014年の『アジアン』のようにサビの途中でカッと右折するような曲がちょいと苦手なんですね。「そこ真っ直ぐ進んだらええがな!」となるのです、そこがパスピエらしさっだりするんですが。

今年11月リリースの『PLAYER』はエンジン全開で直進、ずきゅんですね。真夜中の都心で空を飛んでいるような、アクセル・浮遊感がします。こんなにワクワクするのは201e年の『S.S』以来かも。でも、『S.S』は3分2秒の短時間で炸裂するような曲。対して『PLAYER』は4分23秒でそこまで派手じゃなかったり。ミディアムで確実な推進力は、バンドの着実な成熟によるものかなあと思ったりします。

 

9位:優しい彗星 / YOASOBI

去年の紅白の後、黒沢年雄のブログが大炎上しちゃったんですね。「理解に苦しむ最悪の歌番組だった…僕は」って書いちゃってましたね。ただ、「長い歌詞に大声で叫ぶだけで心に伝わってこない…」のコメントはそうなのよねえと思いました。いや、僕だってORANGE RANGEのようなアップテンポの曲も大好きなんですけどね。

歌詞の情報量が昔に比べて遥かに増えたような実感はあります。そこまで詳しく描写せなあかんのかなあと思ったり。「秘すれば花なり」ということなんですかね、不勉強で風姿花伝を読んでないので知らんけど。

大好きなYOASOBIも今年はミディアムテンポの『優しい彗星』が良いなと。「こういうのでいいんだよこういうので」と『孤独のグルメ』の主人公、井之頭五郎になった気分。

ちなみに、今年の紅白ではアップテンポな『群青』を披露予定。曲中における合唱パートの置き方が面白いなと思う曲です。

 

8位:Sister Carrie / For Tracy Hyde

シューゲイザーのエース、For Tracy Hydeのアルバム『Ethernity』収録曲。ギターでノイズ音の壁を構築して後方にか細いボーカルを配置するのが一般的なシューゲイザーとされているのですが、このバンドは力強いボーカルを壁の前面に。歌モノとしてきちんと成立しているのが好きなんですね。最近のシューゲイザーはそういう曲が主流になりつつあるんですかね。でもでも、ギターもイントロからかっこよくて、めちゃんこ好きなんです。ラスサビに向けての展開も非常に好き。

 

7位:Something for 2 → Chaeri / Magdalena Bay

昨日Spotifyで偶然発見したアーティスト。あまりに良かったので急遽追加。しかも今回は『Something for 2』と『Chaeri』の2曲で1セット扱い。今年のベスト10唯一の洋楽。

ローファイな質感・ノイズ、2曲間のシームレスな接続、2曲目の浮遊感と不穏さを兼ね備えたイントロ、やかましいスネアドラム、ラストの暴れっぷり。コロコロ変身する曲は苦手なことも多いのですが、これはいいなあ...

ロサンゼルスに拠点を置くエレクトロ/シンセポップ・デュオらしいです。洋楽をめったに聴かないのですが、ちゃんとディグらなあきませんな...

 

6位:サプリメ / 美味しい曖昧

今年のベスト10の中では唯一のアイドル。ラストへ向けて着地させるのが非常に上手いと思いました。サビでアクセルをぶっ放して、そのままブレーキをかけて崖からギリギリ落ちない感じ。オーバーラン知らず。

カラスは真っ白の『HIMITSUスパーク』、相対性理論の『とあるAround』も畳み方が本当に良いなと思うのですが、それに匹敵する曲。素晴らし〜。

 

5位:Last True Love / Still Dreams

大阪の夫婦SFシンセポップユニット。2016年結成らしいですが、今年まで知らなかった!なんて勿体ないことをしちゃっただろうか。

ジャキジャキしたベースとのびやかなシンセなど、New Orderの『Bizarre Love Triangle』のような80年代シンセポップらしさを感じさせながら、どこか今っぽい感じ、非常に不思議。

この曲が収録されているアルバム『Make Believe』では3曲目の『Spell』も超オススメ。ギターソロかっこよすぎ。

 

4位:Sorry / Cwondo

5人組インディーロックバンド『No Buses』のギターボーカル近藤大彗のソロプロジェクト。バンドとは異なり、まさかのエレクトロニカ寄りの曲調。2000年代のSUPERCAR以降、埋もれていたようなことをやってくれて本当にありがとうという気持ち...

ミニマルな展開の中、針でスッと真っ直ぐ縫うような曲。

 

3位:Super Lazy / PROCYON

名古屋のスリーピース古書店「美鶴堂」さんに教えてもらった曲。超サイケデリック!2分33秒とは思えない濃密さ。張り詰めているのに輪郭がダブったようなギターが大好き。来年もいろんな曲教えてもらお。

 

2位:オプティカル / stargaze shelter

「星宮とと」とgaze//he's meの期間限定ユニット。彼らが何者か調べたものの、名義あたりの説明が難しそうだったので割愛。ジャンルはニュードリームポップ/シューゲイズ。全曲たまんないのですが、一番好きなのは『オプティカル』。ノイズしゅわしゅわすっきり爽やか。ボーカルにかかったディレイ・エコー、少しザラッとした質感がリキッド・粒子感に輪をかける感じ。ラストの合唱パートは後光が差している、でしょでしょ。

ちなみに来月ファミマでこの曲が流れるらしいです。なんだってー!

 

1位:The day of spring / Σ°))))∈

よだまりえとNomiのユニット。アーティスト名がさっぱりわからない。ジャンルはエレクトロポップ。デジタル音源ではなく、電子回路で構成されたモジュラーシンセを用いてレコーディングしている模様。電流や気温などのコンディションによって出力音がわずかに変わるため、一つ一つの音が温かみと揺らぎを持ち、ろうそくの灯火をじっと眺めているような音像。デジタルに比べたら粒子の粗い音なんだけど、それでも全体としてはさらりとした解像度の高い感じ、絶妙。ぶっちぎりの1位。

 

聴いてる曲にもちろん偏りがあるけど、今年の強く印象に残った曲はこんな感じ!さあ年越し年越し。

 


てきちゃん2021ベスト10 - playlist by ゲリラ古書店フジモテキイグチ | Spotify

 

※普段はこんな感じの曲を聴いてます(1,000曲超えてるけどぜひ......)


Tekichan Music List - playlist by ゲリラ古書店フジモテキイグチ | Spotify