てきちゃん破滅日記

実家に帰ってからというもの、一歩も外に出ずにいた。コロナを拾ったら嫌だし。自宅から逢坂冬馬『同志少女よ、敵を撃て』、相沢沙呼『medium 霊媒探偵城塚翡翠』の2作を持ってきたので、ベッドでゴロゴロしながら読んで3日間過ごす。

 

昨日、正月に向けて買い物するとのことで母と出かける。弟の自転車に跨って、かつての通学路を久々に通り抜ける。アパートの外壁の色が変わっていたり、歩道が拡張されたり、それに伴って敷地がセットバックしていたり。大まかな骨格は変わっていないけれども、細かな風景の変化が記憶と現実の間に確かに存在している。歳をとっちゃったのかなあと思う。

近所に新しくオープンしたラーメン屋さんで昼食をとる予定だったが年末休み、少し遠くのお店に変更。昼ごはんを食べたら、ユニクロでモコモコした服を買った後にスーパーを巡る。

巡るはずだったが、1店目の買い物を終えた時点で荷物がてんこ盛りだったので、荷物を自転車に載せて僕だけ先に帰ることにした。

帰宅して食材を冷蔵庫に詰める。詰め終わったら、ぼけーっとしながら弟の自転車に乗る。

 

僕が通っていた隣町の高校へ向かってみる。通学路沿いの川の流れだけは変わらないと思った。細かな路地の残った街区で少し迷子になりつつも、記憶を頼りに進む。

高校に着いたが、特に何もなく。近くの書店で『medium』の続編『invert 城塚翡翠倒叙集』を探したが見つからなかった。

 

帰り道、夕日が西に傾いていく中で涙を流す。とにもかくにも今はお金がない。目に見えて減る貯金の額に恐怖を覚える。再来月の家賃、払えるだろうか。働いていた頃のでたらめな金銭感覚に修正を未だにかけられないでいる。

学生時代、建築専攻の悲しい運命か、バイトで稼いだ金が模型材料代に消えていく。財布の中を見て幾度もため息をつき心が暗くなる。お金の有無と心の明暗には相関関係があると思う。その頃の強烈な不安・トラウマをリアリティを持って発現してしまうようになってしまった。不安定な日々が僕の中では一番怖い。割と躁っぽかった12月上旬頃までは名古屋で転職しようかと考えていたが、今となってはできる気がしない。何もできる気がしない。

 

もう覚悟を決めないといけないと思う。大阪に戻って復職するしかない。結局それが一番安全牌のように感じる。冒険の一手を切ることがどうしても僕にはできないと思う、これからも。でも、今更復職できるんだろうか。復職・転職活動にストップをかけている産業医の先生に、来月率直に伝えようと思う。

 

(追記)

その後冷静になって考えてみて、予測できない、実際にやってみないとわからないフェーズなんだと思う。だけど、まあ不安よね。適応するまでは辛抱。