どこへでも行けそうな音

「大阪に帰るぞー!」と言ってみたものの、これは僕が勝手に決められることではない。会社からのお返事をのんびり待つだけ。変にそわそわしない、淡々と待つ。

 

それでも、うずうずしてしまうことがある。

「もし大阪に帰るなら、どこに引っ越そうか?」

Google Mapを眺めては、妄想が止まらない。この辺りなら家賃も安くて便利そうかな、なんて調べる。

久々に「大阪R不動産」や「渋井不動産」のホームページを見て、不思議な魅力を持った物件をつらつらと指でスクロールしながら眺める。渋井不動産、シブい物件はお手の物。渋井不動産内の「卵井不動産」、エグい物件はお手の物。卵井を「えぐい」と読ませる掟破り。エッグの卵。

 

渋井不動産

https://shibui.estate/

 

部屋を見渡す。1Kの自宅は本ですし詰め、もう限界である。できることなら広い物件に住みたい。図書館みたいな部屋にしよう。わかってる、これは取らぬ狸の皮算用

 

なんだか最近、ずっと布団の上にいる。朝はコメダに行くけれど、午後はずっと布団の上にいる。30分ほど昼寝をする。それ以外は本を読んでいる。考え事をしている。精神の落ち込みなど特にないけれど、もうちょっと動かないとなあと思う。

ふっかふかのソファが無いから布団に寝転がって本を読む。ソファが無いからだらだらした生活に見える。引っ越したらソファを買う。そうしたら、ソファに寝転がって本を読んでいるに違いない。あれ?

 

寝転がっている布団の横にパソコンを置いて、音楽を流す。2022年が始まって、うおっとなる音楽がどんどんリリースされていく。きゃりーぱみゅぱみゅの『メイビーベイビー』、ゴリゴリのベースが心地良い。蒼山幸子の『METRO』は、彼女にしては珍しい明るくポップな曲調で、リズムがバシッとキマったかっこいい曲。

そして、宇多田ヒカルのニューアルバム『BADモード』が配信される。ラストの曲『Somewhere Near Marseilles ーマルセイユ辺りー』が本当に、本当に良くて、美しくて。こんな曲を宇多田ヒカルが引っ提げてくるのかという驚きもある。イントロも曲全体の長さも短い方が良し、そんな2020年代でこの曲は11分54秒。でも、決してだれることはない、飽きることもない。リズム・メロディー、日本語詞・英語詞、微小に足し引きされて切り替わってピンと張ったままの11分54秒を瓶詰めにした感じ。でも、そのトリックは僕にはさっぱりわからないまま、ただ、ゆったりとして心地良い。こんな曲に出会えると思っていなかった。ああ、生きていて良かったなあと思うんです。

 

こう、新しい曲に対してアンテナを強く張ると、昔の曲にも出会うことだってあるんです。広島のバンド”nekomusume”が実はサブスク配信していたことに気づく。SoundCloudに投稿されていた『sora!』という曲しか知らなかったけれど、この曲はめちゃめちゃ大好き。間奏のジャキジャキしたギターが特に好き。

Spotifyでたまたまアルバムを発見して聴いてみる。『染まる日』という曲、ふわっとどこまでも歩いていけそうな音がするんです。広がりが見えるんです。

明後日は好きなバンドSAPPYがアルバムのリマスター版をリリースするし、楽しみなことだらけなんです。でも明後日発売の新作、ポケモンアルセウス、これを今買うべきか悩んでいて。なんせ、コメダ漂流日記続編の原稿を書いているところですから、ポケモンに熱中してしまいそうで。

 

(追記)

明後日、サカナクションの新曲『ショック!』が配信リリースとのニュースが舞い込む。ライブで聴いたけど、あの曲大好きなんだよ……


Somewhere Near Marseilles ーマルセイユ辺りー - song by Hikaru Utada | Spotify
染まる日 - song by nekomusume | Spotify


nekomusume - sora! 〜 染まる日(Live) - YouTube